【歯科日記㉜】突然のクビ 6院目
私が帰る準備をしていると若い2人が本部から帰ってきました。
院長「まじですか、それはひどいでしね。おかしいですよね。大体、本部があろうとこの医院は俺が院長なんだけどね。 俺が直接、連絡しようか??」
Cちゃん「いや、もういいです。私、悪魔（50代コーディネーターのあだ名）がいる限りここでは働けません。」
Dちゃん「本当にそうです。私たちはもう十分、耐えてきましたよ。」
F先生「クビにするやつ、間違ってる。明日からどうすんの!?悪魔は、仕事何もできないじゃん」
Cちゃん「いや、悪魔がするんでしょ。うちらコーディネーター2人クビにする話は知ってただろうし」
えまる「・・・・」
院長「えまるさん、すみませんね。入ってきたばかりでこんな感じで。」
Cちゃん「本当、すみません。私はもう明日から来ません。」
Dちゃん「私は、一応お世話になった施設にご挨拶はしたいので今週いっぱいです。」
2人は、本部でいきなり解雇されたようでした。表向きの理由は、経営不振による人事整理だそうです。私は、面接時に社長から売上は良い方向に行ってると聞いてましたし、私が入社したばかりなのに人事整理もおかしいです。2人がクビになったのは私が入社したせい??そんな不安も抱いてしまいます。でも、裏の理由があるようでした。
院長「飲み会しましょう。歓送迎会です・・・」
院長は2人が退職することがとても残念そうでした。
Cちゃん「えまるさん、悪魔には飲み会の話は禁止ですよ。私たちいつも悪魔抜きで飲み会でしてるんです。」
Dちゃん「もう辞めるから言っておきます。悪魔はマジで気を付けてください。嘘つきで被害妄想強くすぐに私たちを悪者にして自分のポイント上げてるような人です。なんでも本部に人を悪いように報告しますよ。そして仕事は何もできないです。下手に声かけると全部押し付けてきますから歯科衛生士業務だけに集中してくださいね」
F先生「俺たち全員、悪魔の事が嫌いなんっすよ」
それから院長は、話をつづけました。今までこの医院の経営・管理は社長がしていたけど今後は、社長の部下の女性2人に経営・管理を任せるようになったそうです。それで話が変わり若い2人がクビという流れになったようです。
翌朝・・・・
悪魔「なにごと～～～」
えまる「いや、私もよくわからないです」
悪魔「私が休みの間にあったの??Cさんは??」
Dちゃん「50代さん、知らないんですか??本部の女性さんから聞いてないんですか??」
悪魔「本部の女性さん??連絡先も知らないわよ」
悪魔が去ったあと・・・
Dちゃん「全部知ってるくせによく、あんな演技できますよね」
そしてその後、私は、診療中に悪魔が、「連絡先を知らない」と言っていた本部の女性さんとおもいっきり自分の携帯電話で話をしている所を見て聞いてしまったのです。
そして悪魔は自ら、自分のさっきの発言を忘れていたのでしょう。
「若い2人の事が衝撃的すぎて、本部の女性さんに電話かけたの…」と、私に言いました。
（さっき、連絡先知らないって言ってたのに。めっちゃ分かりやすい嘘つくなぁ・・・）
若い2人は退職されました。この2人と実際、働いたのは3日程度でしたが今でもたまに飲みに行きます。2人は歯科からは離れ、それぞれ他の仕事や結婚、出産をし楽しい日々を過ごしています。もっと一緒に働きたかったです。
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