【歯科日記㉚】自暴自棄。そして悪魔の6院目
私は、謎ルール不潔歯科医院を辞めてから、すっかりやる気を失くしてしまいました。元々、歯科衛生士はしたくなかったけど、やっぱりしたくないと言う気持ちが大きくなります。
何度、転職しても環境に恵まれずなじめない私。結局は物事は全て自分が原因。誰のせいでもない。人と話す事が嫌になりました。そして、周りの友人に飽きっぽい忍耐力がないと思われたくなくて自然と距離をとって行ってしまいました。
なんでいつも、こうなんだろう。
極端にきつかったり、いじめや嫌がらせがあったり、変な歯科医師ばかり、汚い、きつい、くさい、患者様もわがままばかり←すみません。歯科衛生士をしていて、まともな事が1つもない。歯科衛生士が全て私の人生を狂わした。だから離職率高い職業なんだよ。
自暴自棄に入ってしまいました。
それでも、歯科以外を知らない私は、生活するためには歯科衛生士を続けるしかありません。
次に面接に行ったのは、訪問歯科でした。少し遠かったですが、歯科業界ではありえないほど良い条件で普通のホワイト会社のようでした。
面接前日の夜23時すぎに1通のメールが届きました。
「明日の面接時間を13時を15時に変更してもらえませんか??可能であればで大丈夫です」
(前日の夜遅くにその内容のメール??また計画性がなさそうで失礼な職場だなぁ。)
面接当日。
歯科医院に伺うと、とてもシンプル・・・質素?な歯科医院でした。でも、可愛い受付の子が笑顔で迎えてくれました。「お待ちください」と言われ、待っている間も奥で楽しそうに笑っている声が聞こえたので私はとても安心しました。
15分遅れて汗だくで来られたのはスーツを着たぽっちゃりな男性。(どこかで見たことあるような・・・)面接は院長ではなくこの方とするようです。
社長「○○会社の社長です。この歯科は僕が経営している歯科医院です。僕は、歯科医師ではなくてただの営業マンというか歯科コンサルとか色々してます。詳しくはこの資料を・・・・」
どうやら、本部(会社)があってそこの社長が、院長を雇って診療している歯科医院のようでした。
社長「と、いうか、どこかで会ったことあります??前の歯科とか・・・えっと履歴書・・・」
えまる「私もなんかそう思っていました。どこでしょう。履歴書です。」
社長「あぁ!!あそこの歯科、やっぱり閉院したんですね。僕、2回ほど院長とお会いして歯科に行ったから・・・じゃ、あの時1人いた歯科衛生士さんですね!!わぁ、大変でしたね。あの院長はね・・・苦笑」
4院目に業者さんがたくさん来ていたうちの1人でした。リッチ院長は一応、歯科コンサルも考えてたんですね。そして、歯科コンサルからも嫌がられていました。話はどんどん進み社長は私に6院目この歯科の経営状況を教えてくれました。
社長「ここは、まだオープンして2年でやっと黒字になりだした所。訪問の施設が5件あってほとんど訪問の売上かな。外来がもう少し増えたらいいんだけどね。それから分院が今、2件あります。すぐに潰れたりしないから安心してください」
試用期間後、給料2万プラスにと交渉したら希望通りにしてくれました。来週から働く事になりました。
そして初出勤。
パートの歯科衛生士40代が2名、正社員の歯科助手(コーディネーター)が50代1人20代2人、院長と同じ年の歯科医師がいました。正社員の歯科衛生士は私だけです。
朝からワーワーと揉めていました。どうやら、私の事を今日のスケジュールに入れていなかったので私を訪問に連れていくか、外来に残すのか話していたようです。結局、外来になりました。
(1週間前から分かってたはずなのになんで当日の朝にそうなるんだろう)
訪問チームが出発する時、50代のコーディネーターが私をスタッフルームに呼びました。
50代コーディネーター「えまるさんは、歯科衛生士さんだから歯科衛生士さんの言う事だけ聞けばいいからね。若い2人の事は気にしなくていいから。」
口調はとても丁寧ですが、タバコ臭くとても嫌な感じでした。これは、早速なんかあるな・・・と思いました。この50代コーディネーターがクセモノか、若い2人がクセモノか。でも、今会った新人に、普通、いきなり他のスタッフを悪く言うような事するだろうか。たぶん、この人が1番クセモノかも。
えまる「分かりました。早く歯科衛生士業務覚えます」
そうして私は、人生1番の大悪魔と出会ったのです。
えまるのほしい物リスト公開しました‼