【歯科日記⑮】恥ずかしい歯科医院 3院目
分院たらい回しの刑を受けた私ですが、それなりに頑張ります。
分院と言ってもそれぞれやり方や在庫の位置なども違い、もちろん人間も違うので、同時に3院に新しく入社したようなものでした。
一応、分院に同期がいたのですが外来担当だったり訪問チームが違いほとんど関わることがありませんでした。
仕事自体は、楽しく分院の各主任はとても優秀な方々でたくさん勉強をさせてもらう事ができ、仕事をバリバリとこなしていました。
しかし、毎日通勤に往復で2時間以上かかることは、私が実家に帰ることよりも遠く・・・。でも、サラリーマンやOLさんは営業や出張で遠くに行くこともあるわけですから、こんなことでわがまま言うのは違うなぁ・・・と思っていました。
でもでも!私は、モヤモヤしていました。
あの歯科衛生士長は、「私は書類業務が多い」などと言い、たまにしか訪問歯科に出ず、コーヒーを飲んで謎の図工作をしているのです。
この歯科衛生士長からは、何も学ぶことはない。
愛人かなんだか知らないけど、自分が気に入らない人をチクチクいじめをして嫌がらせをする・・・。自分は仕事をさぼっているのに、仕事にまじめで自分で考えて行動できる人、自分より目立ちそうな後輩、自分より出世しそうな後輩が邪魔、嫌いみたいな意味の分からない考え方が許せない。
そんな時、新卒のCさんが退職することになりました。私は、いつもCさんが心配で消毒室などで2人になった時「大丈夫?」とよく声をかけていました。
その日もたまたまCさんと消毒室で一緒になり「辞めるんだね・・・。」と話しかけました。
Cさん「はい、やっと辞めれる環境が整いました。新卒だからすぐ辞めるわけにもいかなくてずっと我慢していましたが、あのバカな歯科衛生士長とはやれませんね笑」
いつも大人しいCさんが、バカな歯科衛生士長というなんて驚きましたが、新卒の子に50歳手前の歯科衛生士がそんな風に言われるなんて終わってるな・・・と思いました。
同時に、あの歯科衛生士長と、歯科衛生士長と認めているこの職場で働いてることが恥ずかしくなりました。
そしてさらに、恥ずかしく思う出来事が続きます。
久しぶりに2院目の院長から連絡がきたのです。「久しぶりにご飯にいきませんか?」
私は、まさか戻ってこいと言われるのではないかと思いお断りをしようと思ったのですが、こういう付き合いも大切だなと思い、食事に行くことにしました。
院長は、私が退職した後のことは何も聞きませんでした。娘さんの話やペットの話などをしてくれました。そして、今歯科衛生士をしているのか?と軽く聞いてきただけでした。
院長「市内の訪問歯科ですか?」
えるま「はい」
院長「もしかして○○歯科?」
えるま「はい」
院長「そうですか・・・・・・・・」
えるま「えっ???」
院長「・・・いや、あなたが勤めてるなら悪くは言いたくないですが・・・あそこは、あまり・・・・」
と、その話はすぐ終わりました。
きっと、歯科医師業界の中で評判が悪かったのでしょう。
そして、その頃の私は、実費で色々セミナーに参加したり交流会に参加していました。(3院目は、研修参加などの習慣はなかったので)
2院目の頃からかなりの研修やセミナーや学会に参加していたので講師やフリーランスの歯科衛生士さんの知り合いも増えてました。
2院目の院長に続いて、経営やカウンセリングの講師の方やフリーランスの歯科衛生士さんと食事に行くことになりました。
そしてお二人とも私の勤め先の事は知っていました。決して悪くはいいませんでしたが、私の話を聞いて「あなたは、もっと評価されていいはず。」
これからどういう歯科衛生士になりたいかをしっかり考えて、その目標に近い、または応援してくれる尊敬できる院長を探すこと。と、アドバイスをいただきました。
あれ??私、もしかしてめちゃくちゃ評判悪くてレベルの低い歯科にいるんじゃね??