【歯科日記⑭】気に入らない後輩は、分院たらい回しの刑 3院目
ストレスが溜まりに溜まっていた私を、歯科衛生士のみんなは、とても心配をしてくれていました。
そんなある日、何かがきっかけで、えるまさんが可哀想という話になり歯科衛生士のみんなが、歯科衛生士長に抗議をしてくれました。
さすがに後輩たちみんなに、そう言われ自分の立場が悪くなりそうになった歯科衛生士長は「わかった、わかった。考え直しとく~」と笑いながら言ってました。
その頃、分院で立て続けに歯科衛生士の退職があり本院からフォローを出さないといけないという噂が出てきました。こういうことはよくあり、大体、家が分院に近い人や車がある人がフォローに行っていました。
私は嫌な予感がしていました。
ちなみに私は、車はなく分院からは1番遠い所に住んでいます。
そして、予感は当たります。
歯科衛生士長に呼ばれ、「えるまさんに分院フォローに行ってもらおうと思います。分院に行ったことないと思うのでよい勉強になるし、うまくやっていけると思うし・・・問題児歯科医師とも離れられるしね!!」 と、笑顔で言っていました。
「月曜日が分院A、火曜日が分院B、水曜日が本院で、木曜金曜日は分院Cにお願いね。交通費は出るから事務所に言ってね。」
そうです。私は、本院含め4院の歯科を曜日ごとに回らないといけなくなったのです。
それを横で聞いていた同期もびっくり。
同期「さすがにひどくない??」ととっさに言ってしまってました。
「何がひどいの?みんな、フォローは行ってるから当たり前でしょ。」
同期「でも、えるまちゃんは家も遠いし、車もないんですよ??」
えまる「いつまでですか??」
「期限なんてないよ~、また状況が変わればだね!」
同期「でもみんな行っても週1とかたまにですよね?みんなで交代すればいいんじゃないですか?」
「もう決まったからね~」
その後、全然悪くないのに同期が「ごめんね」と謝ってきました。
私は、分院それぞれ行くのに、片道、徒歩5分→バス20分→電車40分~60分→徒歩10分から15分かかりました。分院によっては、最寄り駅に理事長が迎えに来るという謎なこともありました。
交通費の申請をするため事務所に上がると、採用担当の方が声をかけてました。
「大丈夫?俺や事務長は反対したんよ・・・。そんなことしたら、えるまさん、辞めてしまうよって!でも、あいつ・・・本当・・・」
「分院、たらい回しの刑ですね。笑」
明らかに嫌がらせでした。
入社して1年足らずの私には、笑う事しかできませんでした。